
現在、日本全国で人口減少や少子高齢化、労働人口の減少が深刻化しており、これらの課題は私たちの経済にも大きな影響を及ぼしています。人口減少が進むことで経済規模が縮小し、雇用や所得の不安定化が進む悪循環が懸念されています。奈良市においても、2050年には人口が約25%減少すると予測されています。市では子育て支援や環境整備などの取り組みが進められていますが、私たち奈良YEGとしては、経済を通じた活性化に向けた積極的な行動が求められています。
YEG活動は「ビジネス交流・ネットワーク構築」「自己研鑽・成長」「地域貢献」「政策提言」を軸としております。その4つの柱を中心に多くの学びを得る個人の研鑽が健全な企業の成長へ、そして地域の繁栄へ貢献することとなります。この考えを軸に今年度も引き続き活動を行ってまいりたいと思います。
そこで本年度のテーマを、「YEG innovation」~リーダーとして「7つのSHIN」を持ち新たな道を切り拓く~といたしました。イノベーションは、これからの時代において経済発展の原動力であり、企業の成長を支える最も重要な要素のひとつです。新しい考え方や技術を積極的に取り入れることで、経済活動を通した新たな経済的な価値を生み出すことで、地域社会にも大きな変革と活力をもたらすことができます。そこには会員一人ひとり
が「SHINのリーダー」としての自覚を持ち、これまで先輩方が築いてきた歴史と伝統を大切にしながら、未来へと続く新しい道を切り拓く挑戦を続けていくことが求められます。この挑戦の積み重ねは、会員自身の成長を促し、奈良YEG全体の発展へと繋がり、ひいては地域の繁栄を実現する大きな力となると確信しています。
渋沢栄一翁の提唱した「道徳と経済の合一」にあるように、健全な経済活動と社会的責任の調和の意識が重要であり、『論語と算盤』に示されるように、経済活動は利益の追求だけにとどまらず、道徳的価値を伴うことで真に持続可能な発展につながります。そこで私たちは、経済人としての自己研鑽と企業の成長を追求しながら、同時に地域社会に誠実に貢献する存在でありたいという考えのもと、リーダーとしての誠実さ・革新性・推進力・思いやりを持って活動する姿勢を表現させていただいております。
そして新しい価値の創造として、「今、私たちに何ができるか?」を常に問いながら、奈良という地域の特性を深く理解し、会員一人ひとりの経済的幸福度の向上に繋がること、そして社会課題の解決に繋がるように「官・学との連携強化」「会員間含むビジネスの活性化」「会員増強」を図る事業を柱に活動を行ってまいります。その結果奈良YEGの活動や魅力を発信し、組織としてブランド構築を行い共感と信頼を広げます。
さらに今年度は第46回日本商工会議所青年部全国大会「あをによし奈良大会」の開催に挑戦いたします。日本YEG、近畿ブロックYEG、奈良県青連だけでなく、地域や行政との関係を大会を通じより強固なものにすることで、奈良YEGにとっても大きな経験と成長となり、奈良の地域経済においても未来への大きな変革となるよう取り組んでまいりましょう。最後に、自らの成長と地域の未来のために挑戦を続けていくことで、大きな自信と確かな成果を実感できるはずです。変化を恐れず、信念を持って行動し、新たな価値を生み出す一年にしていきましょう。YEGだからこそできること、経済を通した地域への貢献に、仲間と共に挑んでいく一年としましょう。
令和8年度 奈良商工会議所青年部 会長
岡田 充貴